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LINE広告のターゲティング完全ガイド|4種類の手法の特徴や注意点・活用ケースまで徹底解説

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「LINE広告の配信を始めたのに、成果がいまいち」
「的確なターゲティング方法が分からない」
「オーディエンスやセグメントってどうやって選択、活用するの?」

こんな風にお悩みの方に向けて、LINE広告におけるターゲティングを徹底解説!
4種類のターゲティング手法(オーディエンスセグメント配信、オーディエンス配信、類似配信、自動ターゲティング)について、仕組みや設定項目をわかりやすく解説します。

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LINE広告のターゲティングは主に4種類

LINEヤフー株式会社の発表によると、LINEのファミリーサービスの月間利用ユーザーは約9,800万人にのぼります(2025年3月末時点)。LINE広告は、そんな豊富なユーザーを抱えるLINE&関連サービスに広く配信できる運用型広告。LINEは幅広い年代のユーザーが利用しているため、うまく配信すれば他のSNSでは届きにくい層にもアプローチが可能になります。
そこで重要になってくるのが、誰に広告を届けるかを決める「ターゲティング機能」です。

LINE広告には「オーディエンスセグメント配信」「オーディエンス配信」「類似配信」「自動ターゲティング」の4つの主要なターゲティング機能があります。

  • オーディエンスセグメント配信
    ……年齢や性別、地域、興味関心などの属性をベースに配信
  • オーディエンス配信
    ……Webサイト訪問やアプリ内行動などユーザーデータから作成したグループに配信
  • 類似配信
    ……既存のオーディエンスに似た新規ユーザーを見つけて配信
  • 自動ターゲティング
    ……機械学習を活用し、アクションが見込めるユーザーに自動で配信

各手法の特徴や活用法について、次の章で詳しく見ていきましょう。

オーディエンスセグメント配信の特徴

LINEが保有する膨大なデータをベースに、特定の属性を持つユーザーへ広告を配信する機能です。
この機能では、年齢層や性別、地域、職業などの基本情報に加えて、趣味・関心、購買意向、購買経験など詳細な興味関心データを組み合わせてターゲットを分類できます。
たとえば、「30代女性×美容・化粧品×エリア」といった具体的な人物像(ペルソナ)を想定した設定が可能です。
活用方法としては、初期にはターゲティングを広めに設定し、運用に応じて絞り込む手法がおすすめ。

設定できる主なセグメント

年齢セグメント
14歳以下から15~19歳、20~24歳など、65歳以上まで細分化されたグループから指定できます。

性別セグメント
男性、女性を指定した配信設定です。

地域セグメント
都道府県と市区町村別に加えて、居住地・勤務地・現在地での配信指定(または配信除外指定)ができます。

OSセグメント
Android、iOSの指定だけでなく、各端末のOSバージョンも指定可能です。

趣味・関心セグメント(詳細ターゲティング)
ファッション、書籍・マンガ、スポーツ、映画、ゲーム、旅行、音楽などのジャンルから、さらに細分化された項目を指定可能です。

行動セグメント(詳細ターゲティング)
テレビ視聴頻度や転居の履歴・可能性、ゴルフ場の訪問履歴、Webコンバージョンが多いなど、ユーザーの行動特徴によって指定が可能です。

属性セグメント(詳細ターゲティング)
配偶者の有無、子育て中かどうか、未就学児の有無、誕生日、職業、推定年収といった属性から絞り込んで指定できます。

購買意向セグメント(詳細ターゲティング)
自動車、美容、保険、投資、金融、スポーツ用品、家電、教育といったジャンルから細かなカテゴリーを指定し、購入意欲や申し込みの可能性が高そうなユーザーを指定できるセグメントです。

Yahoo! JAPANの各種セグメント(詳細ターゲティング)も利用可能
Yahoo! JAPANが提供するサービス内におけるユーザーの「興味・関心」「購買意向」「属性・ライフイベント」でもターゲティング指定ができます。

より詳細なセグメントは、公式サイトをご確認ください。
⇒ LINEヤフー for Business『オーディエンスセグメント配信』

オーディエンスセグメント設定時の注意点

ユーザーの暮らしや価値観、ライフスタイルに寄り添ったターゲティング設定がしたいあまり、セグメントを詳細に指定し過ぎるのは考えものです。というのも、対象を絞り込みすぎると配信対象ユーザーが少なくなり、広告の効果が下がる可能性があるためです。
効果的に運用するポイントは、初期配信のセグメントは広く(ゆるめに)設定し、配信実績をもとに精度を調整していくこと。
ちなみに詳細ターゲティングを複数指定した場合はデフォルトで「OR条件」になります。「AND条件」で絞りたい場合は、個別に条件を追加して設定することを忘れないようにしましょう。
また特定のセグメントに偏った配信はCPAが上がる可能性があるため、バランスを考慮することも重要です。

オーディエンス配信の特徴

オーディエンス配信とは、オンライン上でのユーザーの行動データや属性情報から任意のグループ(オーディエンス)を作成し、そのグループをターゲットとして配信する機能です。
コンバージョンの見込みが高いユーザーに限定して配信することができることから、広告運用のコストパフォーマンスが高い点が特徴。CPA(顧客獲得単価)を抑える施策でも有効です。
たとえば、WEBサイト訪問歴や商品購入履歴のあるユーザー、アプリ内アクション実績など多様なデータソースが使用でき、配信対象とするか配信除外対象とするかも選択可能。この機能を活用すれば、再来訪や再購入を促すリターゲティング施策も実現します。

作成できる主なオーディエンス

ウェブトラフィックオーディエンス
LINE Tagを設置したサイトにおいて、訪問者やサイト内購入などイベントに基づいて作成。

モバイルアプリオーディエンス
アプリの起動やアプリ内購入など、アプリ内のイベントに基づいて作成。

IDFA/AAIDアップロード
保有している広告ID(広告識別子)から作成。編集ページにて追加や更新が可能。

電話番号アップロード
手元に保有する電話番号リストから作成。編集ページにて追加や更新が可能。

メールアドレスアップロード
手元に保有するメールアドレスリストを使用して作成。編集ページにて追加や更新が可能。

LINE公式アカウントの友だち
公式アカウントの友だち情報を基に作成。ブロック中の友だちのオーディエンスも作成可能。

類似オーディエンス
既存のオーディエンス(作成したオーディエンス)に類似するユーザーを自動で選定し作成。類似度は指定、または自動でお任せ可能。

動画視聴オーディエンス
特定の動画素材を視聴したユーザーから作成。視聴ユーザーの再生率の指定が可能。

画像クリックオーディエンス
特定のキャンペーンIDを指定し、キャンペーン画像をクリックしたユーザーに限定して作成。

より詳細なセグメントは、公式サイトをご確認ください。
⇒ LINEヤフー for Business『LINE広告の管理画面から作成できるオーディエンス』

オーディエンス設定時の注意点

オーディエンス設定では、オーディエンス同士のユーザー重複ボリュームと重複率を確認することができます。重複率の比較作業は一度に4つまで指定可能。
ただし注意点として、作成直後のオーディエンスはサイズの反映に時間がかかるため、すぐに重複率を確認できない場合があります。またオーディエンスサイズが1,000未満の場合、または重複するオーディエンスサイズが1,000以下の場合、オーディエンスの重複率が表示できません。
正確な重複率確認のためには、オーディエンスサイズに留意し、作成後一定時間を置いてからチェックするようにしましょう。

類似配信の特徴

類似配信とは、基になるオーディエンス(ソースオーディエンス)と似た傾向のユーザーをLINE内から自動で探し出して広告を配信する機能のこと。ソースオーディエンスの対象を少し拡張してターゲティングするイメージです。
どれくらい拡張するかは類似度の範囲設定で決めることができ、1~15%で指定するか、または自動設定で任せることもできます。類似度が高いほど広告に対するアクションの確度も高くなりますが、リーチできるユーザー数は少なめ。対して類似度が低い場合は広告に対するアクションの確度は下がりますが、リーチできる数は多くなります。
類似配信はコンバージョン率の高いユーザーの獲得が期待できることから、効率的に新規顧客を獲得したい場合に有効な手段です。

類似配信で設定できる主な項目

類似配信で設定する項目には次のようなものがあります。

オーディエンスソース
ソースとするオーディエンス(基になるオーディエンス)を選択する項目です。ビジネスマネージャー(※)で提供されているオーディエンスも利用可能。
※ ビジネスマネージャーとは、LINEヤフーやパートナー企業、クライアント企業が持つデータを収集・統合したデータ活用のための仕組み。

オーディエンスサイズ(拡張率)
ソースオーディエンスにどの程度似ているかを設定する項目です。1%〜15%の間で任意に設定するか、もしくは自動設定を選択することも可能。類似度が高い(1%に近い)と配信の精度は上がる反面、リーチ数が少なくなる。一方、類似度が低い(15%に近い)とリーチ数は増えるが、配信精度は落ちます。

作成可能件数
類似オーディエンスは最大10件まで作成可能です。

作成時間(反映にかかる時間)
類似オーディエンスの作成完了には、最大で約24時間かかる場合があります。
キャンペーンに活用したい場合など、余裕をもって入稿予定を立てましょう。

より詳細な設定情報は、公式サイトをご確認ください。
⇒ LINEヤフー for Business『類似配信』

類似配信設定時の注意点

作成から180日が経過し、かつその間にインプレッションが発生しなかった類似オーディエンスは期限切れとして使用不可になります。期限切れの類似オーディエンスを再利用したい場合は、同じ条件での再作成が必要ですので注意しましょう。
もし無効になったオーディエンスを広告グループに紐づけていた場合は、こちらを参照してください。

自動ターゲティングの特徴

自動ターゲティングとは、LINE広告側が見込みの高いユーザーを自動で探し最適なオーディエンスを自動生成する仕組みです。
広告主側は詳細なターゲティング設定は不要、1クリックだけの簡易設定で配信ターゲットを最適化できる便利な機能であり、LINEが保有する豊富なユーザーデータを活用して広告効果の最大化が期待できます。
年齢・性別・地域・OSといった基本的なセグメントを指定することもできますが、未設定でも自動ターゲティングを利用可能。たとえばコンバージョンの最大化やクリック数の最大化など、設定したイベントに対して反応が見込めるユーザーへ自動で広告を配信してくれます。

自動ターゲティングの仕組み

自動ターゲティングの設定をオンにして広告配信を開始した後、最大48時間以内に「イベント発生が見込めるユーザー」を探索し、オーディエンスを生成します。イベントとは、あらかじめ設定した指標のことで「クリック数の最大化」「コンバージョン」「購入」などがあります。
探索の初期段階では任意で設定された基本ターゲティング=シグナルターゲティング(地域・OS・年齢が設定可能)を参考に広告を配信し、ユーザーの行動データを収集。このシグナルターゲティングは「絞り込みすぎない設定」が推奨されており、幅広いユーザーデータを集めることで効果的な配信が可能になります。
そしてデータに基づいて最適化されたオーディエンスが自動生成されると、以降はそのオーディエンスに向けて広告配信を継続します。
もしイベントデータが不十分な場合は、広告グループやアカウント階層の他のデータを参照して学習してくれます。

より詳細な設定情報は、公式サイトをご確認ください。
⇒ LINEヤフー for Business『自動ターゲティング』

自動ターゲティング設定時の注意点

初期学習を円滑に進めるには、ターゲットを幅広く設定することがポイント。
オーディエンスの最適化をスムーズに進めるためには、自動ターゲティングをオンにした後は最低24時間、広告グループのステータス(有効/一時停止など)を変更しないことが重要です。また、最低24時間の間は自動ターゲティングの設定のオン/オフを切り替えることも精度の観点から非推奨とされています。
その他、イベント種類は変更可能ですが、変更するとオーディエンスの探索が再スタートされてしまうため変更には慎重な判断が必要になるなど、自動ターゲティングには最適なイベント学習とオーディエンス生成のための注意点が複数存在します。
便利な機能である分、初期の設定と動作が重要になるので、仕組みを十分理解して使いこなしましょう。

LINE広告のターゲティングを成功させるポイント

LINE広告のターゲティング機能は、豊富な項目と詳細な指定を組み合わせられるのが魅力。このターゲティング機能を活用すれば、精度の高い配信が可能になります。
ただし実際に広告配信で成果を上げるには、まず自社の商品やサービスに適したターゲットを明確にすることが第一。的確なターゲティング設定のためには、既存顧客の分析やペルソナ設計が役立ちます。
実際の配信では「性別×地域×関心×属性」など、複数の条件を組み合わせてターゲットを絞り込むことで、配信精度と反応の質を高めることができます。ただ絞り込みすぎると配信機会が限られ、リーチの幅が狭まってしまうリスクもあるためバランスには注意が必要。
機会損失を避けるためにも初めはやや広めの設定からスタートし、広告結果を検証しながらクリック率やコンバージョン率などの指標をもとに徐々に最適化していくのが効果的に運用するポイントです。

[ケース別]LINE広告のターゲティング活用例

ここまで見てきたターゲティング機能は、LINE広告の配信目的やターゲットに応じて使い分けることが大切です。次の4つのケースをサンプルに、自社で運用する場合をイメージして見てください。

  • ケース①地域密着型ビジネスでの集客強化【不動産・ガス会社】
  • ケース②商材のターゲティング訴求【美容・コスメ】
  • ケース③サービスの資料請求増加【学習塾】
  • ケース④アプリのダウンロード促進【ゲーム】

ケース①地域密着型ビジネスでの集客強化【不動産・ガス会社】

不動産会社やガス会社のように、地域密着型サービスを提供する企業が集客強化のキャンペーンを実施したい場合。
特定エリアへの配信を指定できる「オーディエンス配信」が有効です。
地域セグメントを活用すれば、都道府県だけでなく市区町村まで設定し、そこに居住・勤務・訪問するユーザーに絞った広告配信が可能。店舗から半径数km内など範囲を絞り込めば、ピンポイントな地域ユーザーに訴求できます。
さらに、年齢や子育て世帯といった他の属性セグメントと組み合わせることで、より訴求度の高いターゲット設定を実現できるでしょう。

ケース②商材のターゲティング訴求【美容・コスメ】

たとえば若い女性をターゲットにした新発売コスメ用品の認知度を上げたい場合など、商材のターゲット層そのものが明確な場合は「オーディエンスセグメント配信」と「類似配信」の併用がおすすめです。
オーディエンスセグメントで「年齢」や「性別」「興味・関心(美容・コスメ)」をターゲット層に合わせてセットし、若年女性層へ集中的に広告配信を実施。コンバージョンを獲得したオーディエンスデータを基に、類似配信で配信対象を拡張すればさらなる新規獲得が期待できます。
初期にはターゲティング設定を広めにしておき、成果を見ながら最適化していくとより費用対効果の高い運用に繋がります。

ケース③サービスの資料請求増加【学習塾】

たとえば学習塾が新規入塾者を増やすため、まずはWebからの資料請求のコンバージョン増大を狙いたい……といった場合。「オーディエンス配信」と「類似配信」の組み合わせで確度の高い訴求ができます。
まずはオーディエンス配信での「ウェブトラフィックオーディエンス」に着目し、LINE TagでWebサイト訪問者を計測したのち、未申込ユーザーに対してリターゲティング(オーディエンス配信)を実施。その後、成果の出たオーディエンスを基に類似配信を実施することで、コンバージョンの可能性が高い新規層へリーチを拡大。配信効果アップが期待できます。
「LINE公式アカウントの友だち」オーディエンスを活用して拡張配信するのも効果的です。

ケース④アプリのダウンロード促進【ゲーム】

たとえば新作アプリをローンチし、多くの人にダウンロードしてほしい場合。
学習機能でターゲティングを最適化してくれる「自動ターゲティング」の活用がおすすめです。
自動ターゲティングでは、機械学習を活用して「アプリをダウンロードしそうなユーザー」を自動的に見つけ出し広告を配信。クリックやインストールなどのイベントを指定することで、48時間以内に最適なオーディエンスを学習し、ターゲティングを自動で最適化して配信してくれます。
手動設定では見逃しがちな潜在的なユーザー層にもアプローチできるため、より幅広いユーザーへの効果的な訴求が可能になります。

LINE広告で最適なターゲティングを行うなら運用代行へ依頼しよう!

LINE広告では年齢・性別・趣味・過去の行動履歴などに基づいた高度なターゲティングが可能です。しかしターゲティングの優れた機能を最大限に活かすには、的確なターゲット設定のノウハウに加え、アカウントの緻密な設計が欠かせません。特に配信対象の重複を避け、無駄なく効果的に配信するには広告グループごとの戦略設計が必須です。

もし自社での運営が難しい場合は、実績を持つ運用代行会社に依頼するのも一つの方法です。プロに頼るメリットは、業界ごとの最適な施策を提案・実行してもらえるだけではありません。LINEから認定を受けた代理店であれば、常に最新の広告手法にも精通しています。また認定を受けているということは信頼性が高いので、安心して任せることができます。

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